今はゆうちょや都市銀行、そしてネット銀行、とさまざまなスタイルの銀行があります。
昔に比べるとネットバンキングも使えるようになり、自宅に居ながらあれこれやり取りができ、その利便性はどんどん向上しています。
お金を貯めるために、口座の使い方をあれこれ考えてみませんか?使い分けをすることで、目の前のお金の流れが変わりますよ。
まず、口座の特性を理解する
メインバンクはどこですか?そこであなたがしていることは?
給与の振り込み、クレジットカードの支払い、公共料金、住宅ローンや税金の引き落としなど、口座を通して行えるものは多々あります。
口座の使い方を熟知していることで様々な恩恵を受けることもできますが、それを知らないことで払う必要のないお金がぽろぽろとすり抜けていくこともあります。
まず、自分がどの銀行でどの口座をどう使っているのか、ということを把握しましょう。
それぞれの銀行ごとにキャンペーンを行っていたり、その利率やお得な事柄は違いますが、上手に取りまとめると、夜間や休日のATM使用料や振込手数料が無料になったり、定期預金の利率がわずかでも上がったり、ということがあります。
もしそうした支払いや引き落としを複数の銀行に分散しているのであれば、まずそういった部分の見直しと統合を行ってみましょう。
一回108円の使用手数料でも、今の預金の利率を考えると、預けている分につく利息でその108円を回復するのは至難の業です。
こぼれていくようなそのお金をセーブしていくことは、節約と貯蓄の基本です。
使うお金、使えないお金を振り分ける
日常生活で振り込みや引き落としなどでアクティブにお金を動かす口座と、貯蓄するための口座を分けてみましょう。
もしくは、定期預金と普通預金が一緒に扱える総合口座にして、最初から貯めるべきお金を定期積立にしたり、一定の額をあらかじめよけておくことが大切なのです。
『手の内にあるけれど、使えないお金』を作ることで、まず貯蓄の第一歩が始まります。
しかし、同一の口座にそのお金があると、どうしても目について、使いたくなってしまう、そんな人もいます。
そうした場合には銀行そのものを分けてしまう、ということも大切です。
複数の口座を使い分ける
現在は同一の銀行に一人が持てる口座は一つということなので、私は郵貯と都市銀行を複数使い分けています。わが家では夫名義の都市銀行の口座をメインバンクにしています。
夫の給与振り込み、住宅ローン、各種クレジットカード、マンションの管理組合関係、公共料金など、全てをそこに集約してポイントを稼ぎながら、ATMの夜間・休日使用料などが無料になる恩恵をうけています。
また、私は自分の給与振り込みは自分の、同じ都市銀行の口座を指定し、夫の口座と連動させて、日常で動いていくお金を管理しています。
しかし、その中かあらかじめ一定額を他の銀行に作った口座に移しています。そこには副業などで発生する収入も振り込みしています。
数か月に一度、10万円単位がまとまったら、その使い道を考えます。
その時に学費や様々な出費が見込まれるときにはその補填にしたり、ゆとりがあるときにはさらにもう一つの『当面絶対に使わないための口座』に移すのです。
銀行間の振り込みをネットバンキングで行うと手数料が発生してしまうので、口座から口座へ、手で移すこともします。
わが家の最寄り駅には銀行やゆうちょの支店、さらに有名どころの銀行のATMが複数あり、ある意味選び放題です。
実際には子供の幼稚園や学校の振込指定の銀行もあり、結果的にそれらに口座を設立し、今も使い分けをしています。
その『当面絶対に使わないための口座』は俗にいうヘソクリを兼ねていますが、夫には見えていません。
しかし、家族のための非常基金も兼ねているので、その存在を信頼できる息子にだけその存在を打ち明け、いざという時の管理を頼んでいます。
ネットバンクを活用しよう
近年凄い勢いで増えているのがインターネット上にのみ存在するネットバンクです。
店舗がない分、手数料や利率がお得になっていて、スマホのアプリを使うとより一層利便性が高くなり、とても便利です。そして、これもまた表に出ないお金となります。
ネット上でやり取りするフリマアプリなどの収益を振り込むときに手数料が段違いに安い場合もあります。そうした特性を知ることで、高い手数料を払う必要がなくなるのです。
『手数料』は、それこそが目に見えない、しかしバカにできない出費です。
一回108円、216円と見かけ上は小さいですが、それをセーブすればペットボトルのドリンクが一本買える、複数回セーブすればランチ一回分になる、と思えば、その金額の重みが理解できるのではないでしょうか?
まとめ
お金は、あればついつい使ってしまいます。貯めるには『置き場所』を工夫して、『手の内にあるけれど、使えないお金』にしてしまうことで、自制する気持ちを持たせることが大切なのです。
さらに、口座の中の数字が増えてくると、それは心にゆとりをもたらし、新しい喜びに繋がってきます。『ヘソクリ』っていう言葉、良い響きですよね!