『晩節(ばんせつ)を汚(けが)すことにならないようにしろ!』
覚えていますか?
石原慎太郎さんが猪瀬直樹さん(元東京都知事)に辞任を促した時に使用した言葉です。
メディアでも随分話題になりましたよね。
普通の生活の中ではなかなか使わない言葉で、「どういう意味だろう?」と当時気になった方も多いのでは?
という私もその一人で、即刻調べた記憶があります(;’∀’)
ここでは【晩節を汚す】の意味をまとめてみました。
また、使い方や類義語、語源や英語での表現なども併せて紹介していきます。
【晩節を汚す】の意味は
石原慎太郎氏が猪瀬直樹氏に言った言葉。
『晩節を汚すことにならないようにしろ』というのは、都長としてたくさんの実績を積んできた猪瀬直樹氏に対して、
「せっかく今まで培ってきた実績を(お金がらみの問題で)台無しにしないように、もう知事を辞任すべきだ!」
という意味で使用されたのでしょうね。
石原慎太郎らしい言い回しだなぁ~と感じます。
『晩節を汚す』使い方や言いまわし
『晩節を汚すことにならないようにしろ』
この他にはどんな使い方や表現があるのでしょうか?
良く使われる言い回しをピックアップしてみます。
- 「もっと早く辞退すれば晩節を汚すことは無かったのに」
- 「これ以上晩節を汚すことなかれ」
- 「晩節を汚す人物だ」
- 「晩節を汚すとはこの事だ」
- 「晩節を 汚す愚かな行動」
『晩節を汚す』の類義語
上記で説明した意味から、以下のような類義語が考えられます。
- 評価を落とす。
- 名誉失墜(しっつい)する 。
- 名誉を失墜(しっつい)させる 。
- 名声が地に落ちる。
『晩節を汚す』英語ではどう表現する?
英語で表現すると、これが一番近いのではないでしょうか。
【tarnish one’s twilight years】
「tarnish」とは。(評判・名誉などを)汚す・傷つける。
「twilight years」は、晩年と言う意味で、直訳すると、晩年に自分自身を汚す・・ということになります。
つまりは、自分自身の失態で、これまでの功績を台無しにする。
さいごに
石原元都知事の言葉が無ければ、この「晩節を汚す」という言葉はこれほどまでに注目されなかったかもしれませんね。
それにしても、日本語の言い回しは複雑です。
ですが、それだけに重みがあるという印象も受けますね。
こんなに重い言葉。
少なくとも、わたしの一生では使わない気がしますが^^;