近年、子供の読書についてはたびたび賛否両論が飛び交いますよね。
国語という教科の勉強だけではなく、一般常識や読書感想文・感性を養うという点においても読書は切り離せない要素です。
やはり親心としては、読書を好きになって欲しい・習慣にして欲しいと思ってしまいますよね。
ここでは、子供が読書を好きになる方法・習慣化してもらう方法やコツ、学力への影響やメリットなどについて紹介していきます。
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子供が読書を好きになる方法!3ステップ
さて、まずはどうしたら子供が読書を好きになってくれるのかを説明していきます。
もちろん全ての子に当てはまるわけではありませんが、ここでは傾向として多くの子が当てはまるであろう方法を紹介していきます。
子供が読書を好きになるまでのプロセスというのは、大きく分けて3段階に分かれています。
まずは自分の子がどこで引っかかっているかを知り、その後のステップに上手に結び付けてあげてくださいね。
STEP①:本を読む
最初の段階は本を読むか否かです。
多くのお子さんが「漫画は読むけど活字は読まない」とか、大人だと「ニュース番組は見るけど新聞は読まない」に該当します。
漫画やテレビといった、字以外の要素があるものであれば関心があるけれど、活字のみの小説や哲学書などいわゆる大人が言う「本」には興味がないのですね。
まずは漫画でも新聞でも詩集でも構いませんので、書物を手に取るということを教えてあげてください。
もちろんいきなり新聞を手渡して「読みなさい」と言っても無理な話で、あくまで自然に子供のステップとして、ページをめくって文字を読むことを身に着けていくことが大切です。
STEP②:興味を持つ
次に必要なのが、その本の内容について「興味を持つ」ことです。
いくら本を手にとらせたところで、中身に興味が無ければ1ページでも読めば立派です。
このときに注意するのが、親の面白いではなく、子供の面白いの焦点が合っているかどうかです。
いつもはバトルものの漫画を読んでいる子に少女漫画を手渡したって、なかなか読みたいと思えないですよね。
例えばですが、こんな感じです。
[su_note note_color=”#fffce3″ text_color=”#000000″]
[su_list icon=”icon: check-square-o” icon_color=”#25195f”]
- うちの子は動物が好きだから、動物が主人公のものにしよう!
- ニュース番組は良く見ているから、政治の内容を噛み砕いた漫画にしてみよう![/su_list][/su_note]
など、お子さんが興味を持ちやすい内容からはじめてみてください。
好奇心を持った子供というのは、実に貪欲に読書をするようになります。
子供に限らず、自分の好きなことにはものすごく集中するものです。
STEP③:調べるということ
ここまでクリアしていれば、その子は読書が得意・好きな子です。
読書において何が嫌かといえば「活字」であることと、「内容が難しい」ことというのが多く挙がります。
どちらも「分からないからめんどくさい」という思考に繋がっていくのですが、分からないことを調べていくことで、全てがするする理解できたらどうでしょうか?
大人であっても、経験のあるものと経験のないものでは同じことをするにしても難易度が違うと感じますよね。
例えばですが、分からないと思った言葉を調べる習慣ができたり、もっと追求したいと思う内容を調べる姿勢ができたらもう完璧です。
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読書の効果!子どもの学力への影響・メリット
では実際、読書にそこまで苦労させて身につけさせるメリットがあるのか?というところについても紹介しておきます。
お子さんに「なぜ読書しなければならないの?」といわれたときに、さらっと答えて納得させられたら親としての株も上がりますよね。
自分の子だったら、この中のどこに魅力を感じるだろう?と思いながら見ていってください。
ストレス解消になる
実は読書というのは、適度な運動よりも効果的なストレス解消法で、読書が習慣化していると情緒が安定するとも言われています。
読書を良くしている子が「おとなしい」「真面目」などという印象を受けやすいのは、こういったことにも起因しているのですね。
ストレスが解消されれば集中力も上がりますし、読書に取り組む理由としてもうれしいですよね。
想像力・思考力がつく
本というのは、とある人(たち)が自分の考え方や経験を絞って厳選して作り上げたものです。
その内容に無駄なことはないですし、読むという行為によって疑似体験ができるほどのものなのですね。
つまりたくさんの本を読めば読むほど、想像力や思考力がつきます。
自分以外の誰かの考え方や、経験・知識というものをいくらでも吸収することができるんですね。
読書にコミュニケーション能力が比例するとも言われますし、想像力や思考力は子供のうちに8割が出来上がるといわれているんですよ。
全体的な学力の向上に繋がる
読書を習慣化することにより、総合的には全体的な学力の向上に繋がります。
読書が好き=国語ができるようになるというものではありませんし、読書をしたら成績が上がるというわけではありませんが、統計としては学力が向上する傾向にあるとされています。
これは日本国内においてのみにはなるでしょうが、例えば数学でも問題文の内容が正しく理解できなければ問題は解けません。英語でも日本語の文が正しく組み立てられなければ当然英文も組み立てられません。
日本語というのは特に世界的にも難しい言語だといわれているのですが、その日本語で多くのことを学ぶというのはそれだけでも学力を向上させる理由になりえます。
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子供に読書を習慣化させるためのコツ
子供にどうしたら読書を習慣化させられるのか、そのコツについて紹介していきます。
家庭で読書を習慣に
とにかく親が本を読まなければ子供が読むはずがありません。
家族の協力を元にみんなで読書をし、本も本棚にしまうだけでなく、表紙を見えるように置いたりしてディスプレイで興味を持たせるのも手です。
買うのは大変という場合には、定期的に図書館に行くという手もありますよ。
タイトルや絵で興味が出て、本を手にとったらあとは自然と読み進めてしまうでしょう。
無理強いせずに時には引く
焦る気持ちもイライラする気持ちも分かりますが、子供にとって無理強いは厳禁です。
気分が乗らないときや機嫌の悪いときなどは引いて、様子見してあげましょう。
その際には薦めたい本を“ディスプレイ”しておくのも良いでしょう。
難しい本だけが本ではない
たとえお子さんが漫画を読んでいても、内容がその先に繋がるのであれば怒ってはいけません。
有名な作家の本だけ・ためになる内容のものだけが読書だという思い込みは捨てましょう。
世の中いろんな本があります。
親の好みを押し付けず、自由に選ばせてあげることで後々に繋がっていくはずです。
まずは活字に慣れ・書籍に慣れるところから段階を踏んで身に着けていきましょう。
3ステップを忘れずに
さきほど紹介した3ステップですが、一気に身につく子もいればそうでない子もいます。
子供のペースに合わせるように、親自身もステップを踏んでいきましょう。
例えばですが、同じ本を読んで(漫画でも良いです)内容について語らってみたり、調べた結果を話題にしてみたり。
子供の「○○ってどういうこと?」なんていう、何気ない疑問に沿う内容の本を渡してみるというのもアリですね。
子供にとって「共感・共有」というのは仲間意識につながり、仲間である親(友達・兄弟など)が面白いと言った=面白いかも?という思考回路に繋がります。
親が一緒に参加し同じことを共有するというのは、育児において大切なことなのだそうですよ。
まとめ
いかがでしたか?
子供の読書嫌いについては近年本当に話題になっていて、朝読書の時間などを設ける学校も増えています。
現代の言葉遣いやコミュニケーションツールの簡略化などにより、どんどん正しい日本語というのは敬遠されていますが、その分調べるというツール(スマホなど)は進化しています。
一朝一夕では難しいですが、親としてお子さんと二人三脚・三人四脚で頑張っていきましょう。
まずはご両親が本を読む習慣を♪
家族で読書タイムを設けるのも素敵ですね。