ある日の突然の違和感で気づくことが多い”ものもらい”。
敏感な場所だけに、まばたきや視線を変えるたびに気になって仕方ないですよね…。
そんなアナタのために、
ここでは「ものもらいの治し方」を【上まぶた】と【下まぶた】に分けて詳しく解説していきます。
眼帯が必要かどうかなどにも触れていきますので、
悪化させないように、少しでも早く治るようにチェックしておいてください。
”ものもらい”の 治し方 【上まぶた】
ものもらいは、
- まぶたの内側にしこりができる
- まぶたが腫れる
といった症状が代表的ですが、”上まぶた”にできたり”下まぶた”にできたりしますよね。
実際のところどちらにできるかは50%の確立で、その原因や治し方にもそこまで差異はありません。
しかし、上まぶたの場合には「目視しにくい」という点において、ものもらいの種類を判別しにくいところがあります。
ものもらいには2種類あり、普段から身近に存在する「黄色ブドウ球菌」が、
免疫力の低下などの理由で細菌感染してしまうことから起こる“麦粒腫(ばくりゅうしゅ)”と、
瞼板腺(けんばんせん)に脂が詰まってできる”霞粒腫(さんりゅうしゅ)”があります。
まずは、このどちらかを見極める必要がありますね。
麦粒腫の治し方・治療方法
麦粒腫の場合は、自然治癒で治ることが多いのですが、抗菌の為に目薬を使用すると良いですね。
目薬は市販のものの場合は、「抗菌・ものもらいに!」と書かれているものを選んでくださいね。
眼科を受診した場合には、同じく抗菌の目薬や軟膏、飲み薬を処方されることもあります。
霰粒腫の治し方・治療方法
霰粒腫の場合には、まぶたの裏側に白っぽいしこりができます。
上まぶたに違和感を感じた場合には、まず麦粒腫なのか霞粒腫なのかを見極める必要があります。
霰粒腫の場合も、症状が軽い場合は自然治癒する可能性が高いですが、
腫れやしこりが大きい場合や痛みを伴う場合には、すぐに受診が必要です。
麦粒腫同様に、目薬や軟膏・飲み薬が処方されて治癒する場合もあれば、
必要に応じて、しこりを切る手術が行われることもあります。
また、麦粒腫・霰粒腫のどちらにも言えますが、
普段コンタクトを使用されている方は、ものもらいが出来てしまっている間は、コンタクトの着用を中止しておいた方がよいでしょう。
女性の方は、アイメイクも極力控えてください。
”ものもらい”の 治し方 【下まぶた】
続いて、下まぶたに”ものもらい”ができた場合について、説明していきます。
下まぶたの場合は何が厄介かというと、目に見えるだけに、「触ってしまう」という一点に限ります。
麦粒腫の場合も霰粒腫の場合も、触らないことがもちろん大切ですが、
霞粒腫の場合は、触ってしまうと細菌感染を起こす可能性があります。
本来、霞粒腫は自己治癒できることがほとんどですが、細菌感染してしまっては自己治癒は不可能です。
何度も「もう治ったかな?」と患部を見てしまうと、その分治るのが遅くなってしまいますよ。
治し方については、上で紹介した【上まぶた】と同じです。
ものもらい 眼帯は必要?した方が良い?
ものもらいが出来た場合、やはり目元を保護するということで「眼帯」をすべきなのか迷いますよね。
眼帯は、しなければならないわけではありません。
ただし「した方が良いか」と言われたら、その人の症状や事情によってはYESと応えることになります。
ここでは、眼帯をした方が良い症状や事情をいくつかご紹介しておきますね。
粉塵などがある場合
家や職場の近くで工事をしていたり、自分自身がそういった職についている場合には眼帯をしておいたほうが良いでしょう。
目の中に気付かないうちに入ってきてしまう粒子ほど怖いものはなく、かゆみ・痛みなどを強くして触らずにはいられなくなってしまいます。
炎症そのものもひどくなるケースがあるので、注意が必要ですね。
清潔に保ちたい
できるだけ早く治すためには、やはり清潔にすることが大切です。
薬などを塗った場合もそうですが、悪化させないための予防としても清潔にすることは大切です。
とくに霞粒腫の場合には“温めることで治りが早くなる”とされますので、眼帯で常に覆っておくのは悪いことではありません。
かゆみや痛みで触れてしまう
かゆかったり痛かったりなどで、ついついまぶたに手が伸びてしまうことがあります。
眼帯をすることで、蒸れてよりかゆみが強くなる人もいるので、その場合は一概には言えないのですが、基本的には直接触るより幾分マシですね。
かゆみが堪えられなかったり、痛みでまぶたが開けられないような場合には、目薬や飲み薬などで症状をおさえてくださいね。
コンタクトは原則NG
上の【治し方】の部分でも触れましたが、ものもらいになった場合、コンタクトの使用は原則NGです。
どうしても使いたい場合には
- 1DAYの清潔なものを使う
- ものもらい用の目薬をさして15分以上あけてから装着する
などといった方法もありますが、ただでさえ目に負担をかけるものですから、しないに越したことはないでしょう。
ハードレンズよりもソフトレンズのほうが、ものもらいには悪影響なので、運転や危険作業がなければ片目だけコンタクトをしておくというのも手ですね。
メイクしていないのを隠したい
女性の場合はオフィスや冠婚葬祭など、どうしてもメイクをする必要がある場面が多いですよね。
ものもらいの場合には、アイメイクだけ控えれば良いのですが、そのアイメイクが最も手順の多いパーツだったりしますよね。
とくに腫れぼったい目元をそのまま晒してしまうのは恥ずかしい。。。という人も多いでしょう。
そんなときにメイク出来ない片目だけ隠せる眼帯は非常に便利です。
症状のある目の周辺のファンデーションも控え、アイブロウ時はティッシュなどで粉が落ちないように気をつけましょう。
悪目立ちする場合もありますが、メイクを無理にしても悪化するだけなのでどちらが良いかは明確ですね。
さいごに
ものもらいはほとんどの場合は自然治癒できると言われてます。
ですが、つい触ってしまって清潔が保てなかったり、痛みや苦痛が生じてしまう場合には
やはり眼科に行くのが最も良い手段であることは覚えておいてくださいね。
どうしても時間がない場合には、薬局などで「ものもらい」に効く目薬も販売されていますので、
まずはそれで応急処置的に様子をみて、経過に応じて受診を考えてくださいね。
とにかく清潔と安静!これで、一刻も早く治りますように。。。