「足先は冷たいのに、体はなんだか暑い」
「冷え性なのに暑がり」
「手先は冷えているのに汗が止まらない」
こんな症状はないですか?
冷え性なのに暑がりって、一見すると真逆の体質に思えますが、実はこれらも冷え性の症状の一つなのです。
ここでは、
- 冷え性だけど暑がり・冷え性だけど汗っかきな人のメカニズム
- おすすめの対策・改善方法
などなど、冷え性と暑がりの関係性についてまとめてみました。
意外と普段の生活に落とし穴があるかもしれませんよ。
冷え性だけど暑がりで汗っかき!そのメカニズムは?
冷え性だけど暑がりで汗っかき!
このメカニズムは複雑に見えて実は単純なので、良く知れば対策や改善がしやすくなります。
全てが当てはまるわけではありませんが、このいずれかに当てはまれば、それは冷え性でありながら汗をかくあなたの症状のメカニズムかもしれません。
水分過多
汗をかくということは体の中の水分を排出するということですよね。
ということは、体の中の水分が必要以上に多ければ、暑くなくても汗が出るということです。
汗が出ると、自分は「暑い」と勘違いしてしまう人も多いそうです。
そもそも冷え性というのは体の中の水分を原因とするものもあるので、とくにむくみの症状が出ていたり、水分の多いものを好む人・塩が好きな人は注意が必要です。
もしかしたら体の中に水分が溜まりすぎて、排出するために発汗が促されているのかもしれません。
その汗が原因で冷えを感じていては元も子もないので、気づくと気づかないでは大きく変わりますよね。
自律神経の異常
自律神経の異常とは、すなわち過度のストレスやホルモンバランスの乱れなどといった内面的な症状です。
ストレスは無さ過ぎてもいけませんが、過度にかかりすぎるとさまざまな部分を“緊張”させてしまいます。
人間の体というのはとても感受性が豊かで、過度のストレスを感じたり緊張すると汗をかくシステムになっています。
大勢の前に立つと手汗が出たり、追い詰められたときに冷や汗が出たりするのもそういったメカニズムの影響なんですよ。
冷えているというのはすなわち毛細血管が緊張している状況で、さらに筋肉も緊張している状態なので、そう考えると発汗は不思議なことではありませんよね。
冷えるから暑くなる
体温が下がることで、体は体温を上げようと頑張ってくれます。
冷えれば冷えるほど、体温を正常値にしようと体を温める努力をしてしまうのですね。
そのため良くある”冷えのぼせ”(顔だけ暑い・のぼせたような感じになるなど)というような症状になりやすいのです。
一見、冷えと暑いは真逆のことに見えますが、実は表裏一体同じことなのですね。
汗の種類
さきほども少し触れましたが、汗が出るというのはさまざまな理由があります。
体温を下げるため・水分を排出するため・緊張しているためなど、その原因も必ずしも1つであるとは限りません。
その汗の原因がどこから来るのか、もしかしたら暑いと感じることと発汗が別物である可能性もあるので、そんな可能性があることは覚えておいた方が良さそうです。
冷え性だけど暑がり!おすすめの対策は
メカニズムが分かったところで、続いては対策について見ていきましょう。
今回は対策と改善方法を分けて紹介しています。
温かいものを食べる・飲む
寒くて暑くてそんな気分ではないかもしれませんが、冷え性というのは体の内側の冷えがほとんどです。
なのでいくら体感が暑くても実は冷えていることが多く、暖房に当たってもほとんど意味がありません。
ですので、白湯やお味噌汁・ホットココアなど、
温かい飲み物・食べ物を摂取するというのが有効です。
基本的には発酵食品・味の濃いもの・根菜・紅茶などが体を温めやすいので、家にあるもの・手軽なものでも良いので選ぶ基準にしてみてくださいね。
お風呂に浸かる
手っ取り早く冷えを解消するには、ちょっと熱いくらいのお風呂に浸かるのがおすすめです。
お風呂を沸かすのが大変な場合は、足に温かいシャワーをあてたりするだけでも効果があるので、ぜひ試してみてください。
カイロや湯たんぽで温める
カイロや湯たんぽを使って局部的に温めるというのも実は有効で、具体的には足元・腰・肩・ふくらはぎ・お尻がおすすめです。
人により冷えやすい部位などは違ったとしても、冷えを解消するポイントは“血流”なので、その部位には毛細血管やリンパが密集していることが多いのです。
低温やけどには注意が必要ですが、とくに足の裏や腰には冷えを解消するツボもあるので体が温まりやすいですよ。
マッサージ
直接揉んで血流をよくするというのも有効な手段で、冷えている部分だけではなく、とくにふくらはぎを重点的にやるのがおすすめです。
先ほども触れたように、冷えは血流が大きく関係していて、ふくらはぎは全身のなかでも滞りやすいポンプがある場所なんですね。
ですので、ふくらはぎを念入りにマッサージしてあげることで、大きく血流改善につながります。
オイルやローションなどですべりを良くしてあげることでお肌への負担が減るので、できれば用意しておきましょう。
ストレッチ
冷え性は体が緊張するとお話しましたが、その緊張をほぐしてあげることも対策として大いに有効です。
これもやっぱりポイントはふくらはぎなのですが、肩や腰も動かしてあげるとよりGOODです。
ちょっとつま先立ちを繰り返してみたりするだけでも良いですし、しっかりと全身のストレッチをしても良いですよ。
衣服を整える
冷え性なのに暑がりな人の場合、着すぎていることが多いです。
足元は靴下&スリッパ、家の中でもマフラーを巻いて上着も着ちゃう…なんていうのはやりすぎです。
厚着しすぎるとことで体が動かしづらいのでほぐれなかったり、着すぎで汗をかいて冷えてしまうということもあります。
程よく部屋の温度を温めるなどして、あまり厚着や薄着になりすぎないようにしましょう。
冷え性だけど暑がり!改善方法は?
最後に改善方法を紹介しますが、ここではさきほどの対策とは違い、“根本的に改善する方法”ということでお話ししていきます。
対策はあくまで一時的なものであり、症状を緩和するだけですので、冷え性そのものを改善できる可能性はそんなに高くありません。
そもそもの冷え性の改善に繋げていきたいという場合は、ぜひ出来ることから取り入れてみてください。
運動習慣をつける
まず大事なのは運動習慣をつけることで、これは体温の上昇・筋力アップ・基礎代謝の上昇・余分な汗と老廃物の排出という冷え性の改善に必要なことがほとんど詰まっています。
中には運動がストレス解消になる人もいるでしょうから、万能型の改善方法だといえますね。
とは言え、一気に長時間・ハードな運動を習慣づけようと思ってもなかなか難しいので、まずは朝のストレッチなど簡単なものから少しずつ増やしていくと良いですよ。
(ちなみに私はNHKの”朝のテレビ体操”(A.M6:30頃~)を真剣に始めてみました。これが期待以上に良くて、気持ち良く一日をスタートできるので気に入って継続中なんです♪)
バランスの良い食事を
運動だけではなく、食生活も整えておくとより効果が高まります。
先ほど説明した、体を温める食べ物や飲みものを積極的に摂るのはもちろんのこと、特にたんぱく質を多く摂取するようにしてみてください。
日々の食事を全て整えるのは難しい人もいるでしょうが、少なくとも意識することで多少なりと改善されていきますよ。
サプリメントを飲む
冷え性を改善してくれるサプリメントを飲むというのもひとつの手段です。
もちろんそれだけで改善するのは難しいことも多いので、あくまで補助として考えてみても良いかもしれません。
とくに食生活に自信のない方には、強い味方になってくれそうですね。
ストレスを解消する
自律神経を整えるためには、適度にストレスを解消しておく必要があります。
その方法は人それぞれですが、上手に対策や改善方法の中に取り入れていくのがおすすめです。
たとえばハーブティを飲む、入浴剤を香りつきのものにする、マッサージをしてもらいに行くなど、ちょっとの工夫でリラックス効果が大きく変わることもあります。
骨盤やお尻のストレッチ
女性に多いのが、骨盤のゆがみやお尻が凝り固まってしまうことで、なかなか冷え性が改善されないというケースです。
自分でどうにかできない場合もありますが、まずは自宅でできるものから試してみてください。
長時間のデスクワークが多い人や足を良く組む人などは、合間にストレッチを挟んだり、骨盤矯正効果のあるグッズなども試す価値ありかもしれません。
まとめ
冷え性なのに暑い!汗をかく!
この一見真逆の症状が、実は原因を辿れば同じだったり…。人間のカラダは想像以上に複雑に感じます。
重ね重ねお知らせすると、全部が必ず当てはまるというわけではありません。
ですので「自分はこれかな?」と思うものから試していって、効果がなければ違うものを試してみるなど、工夫して活用してください。
冷え性は簡単に改善できるものでもないですが、日々のちょっとした努力の継続が未来の自分のカラダを作ると思うと、少し意識も変わってきませんか?