「肺炎の一歩手前です!」と小児科のお医者様に言われ、「ドキッ」とした経験を持つママは、私も含めて結構多いようです。
ただの風邪だと思っていたのが、「肺炎」と聞くと、急に恐くなりますよね。
「なんで気づいてあげることが出来なかったんだろう・・・」と、自分を責めてしまいます。(経験済み)
でもね、子供の肺炎の症状って、本当にわかりにくいんですって。
単なる風邪・咳だと思っても、早めに受診するのがベストなのですが、そのタイミングを逃さない為にも、肺炎の症状はしっかりと頭に入れておきたいところです。
ここでは、子供の肺炎の初期症状~重症の症状、治療方法や完治までの期間なども併せて紹介していきますね。
ただ、あくまでも私個人が調べたものですので、もっと専門的な情報が知りたい方はスルーしてくださいませ。
一人の母として、我が子を守るために知っておきたい「肺炎」についての情報をまとめています。
肺炎の症状!子どもにはどのように現れる?初期症状は?
まず、肺炎とはどういうものなのかを簡単にまとめておきます。
肺炎とは
まずウイルスや細菌が体内に入り感染する事で、風邪をひいた状態になりますね。
そのあと発熱や鼻水、咳などの症状が悪化していきます。
免疫力のまだ弱い子どもは、そのウイルスや細菌を外へ追い出す力も弱いので、体内に残ってしまったウイルスや細菌が、気管支や肺へと侵入し、肺の先端にある肺胞という組織にたどり着いてしまいます。
これがいわゆる「風邪をこじらせて肺炎になった」という状態です。
特に生後6か月を超えて、生まれつきお母さんからもらった宝物のひとつ「免疫」が低下してくると肺炎にかかりやすいということは、頭に入れておいた方が良さそうです。
初期症状~重症の症状まで
順を追ってあげていきます。
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- 発熱、鼻水、咳など風邪の症状が長引く
- 痰が絡んだようなゴホンゴホンという咳をする
- 38℃以上の高熱が4日以上続く
- ぐったりとして食欲がなくなる
- 息苦しさが悪化する
- 激しい咳と嘔吐を繰り返す
- 呼吸や脈拍が小刻みに早くなり、1分間で100回近くなる
- 脱水症状を起こす
- 呼吸困難を起こす
- 顔色が悪くなり、チアノーゼを起こす[/su_note]
肺炎になると普通は透けて見える肺のレントゲン写真に白い影が映ります。
それは入り込んでしまった細菌やウイルス、痰など影なのです。
これらの異物が入り込むことで、肺が正常に機能しなくなるということです。
子どもの肺炎!治療方法は?
原因別に、特徴や治療方法をあげていきます。
細菌性の場合
インフルエンザ菌、肺炎球菌、ブドウ球菌などが原因の場合です。
- 抗生物質が有効
- 初期なら通院をしながら自宅での療養、薬の服用など
- 酸素吸入や抗生物質の点滴で治療する
ウィルス性の場合
アデノウイルス、RSウイルス、インフルエンザウイルスなどが原因の場合。
- 咳止めや気管支拡張剤などの対処方法が主になる
- 免疫力の低下を防いで二次感染を抑える
- 抗生物質で対応する
非定型肺炎の場合
マイコプラズマやクラミジアが原因の場合です。
- 抗生物質で対応する
- 咳が止まっても処方された期間の薬を飲み切らないと長引く
いずれも、脱水症状や高熱が続いている場合は、1~2週間(自宅療養が出来るようになるまで)の入院が必要になります。
とくに小さなお子様の場合は、合併症のリスクを避けるためにも、入院が必要になるケースが多いそうです。
自宅療養の場合のポイント
受診してお薬を飲みながら自宅で療養する場合、家庭でも出来る限りのケアをしてあげたいですね。
少しでも体調を整えて、体力や免疫力を高めてあげるためにも、以下のことを見直してみてください。
加湿する
空気の乾燥は大敵です。
加湿器や洗濯物を室内に干すなど、湿度を上げるよう心掛けてください。
寝る時の体勢がポイント
体を横にすると咳がひどくなる場合があります。
上半身を起こすように頭を高くする、これは肺炎だけに限らず、風邪での咳にも有効なので、ひどい咳が続く時はクッションや枕で背中から頭にかけて高くしてあげてください。
水分補給
痰が絡んだり咳込むときに、少量の水で喉を潤します。
痰の切れが良くなる事や、喉を傷めないためにもこまめに水分をとって潤しましょう。
一気に大量を飲んでしまうと、戻してしまう可能性が高いので、少量ずつ・・というのがポイントです。
その他
寝ている間に咳込んで吐いてしまうと、その異物によって息が出来なくなる事のあるので、特に小さい子どもさんの場合は要注意です。
容体が急変したり、少しでもおかしな雰囲気を感じたら、すぐに病院に連絡をしてください。
「こんなことで電話すべきではないのかな・・・」と思うくらいの症状でも、お医者さまへの確認が第一だと思います。
私達は素人なのですから。
すぐに受診が必要かどうかという確認を、迷うことなくしましょう。
「大丈夫」ということなら気持ちも落ち着きますしね。
子供の肺炎!完治までの期間は?
完治までの期間は、症状の早期発見にかかっています。
また上で紹介した「どの種類の肺炎か」という事も影響します。
もちろんあくまでも目安になりますが、それぞれについて、簡単に紹介しておきます。
細菌性の場合
悪化しやすく入院になる事が多いです。
1~2週間の入院期間があり、抗生物質で対応しながら、呼吸困難や脱水症状などの対処法を行って完治に向かいます。
ウイルス性の場合
自宅療養の場合が多いです。
安静にしていれば1週間ほどで完治します。
非定型の場合
症状によりますが、通院で対応、ひどい場合には入院になるようです。
1週間ほどで退院できる事が多く、特別な治療法はありません。
抗生物質を利用しながら回復に向けますが、咳や高熱が続くので脱水症状には注意です。
注意点
治った直後は気管支が弱くなる事が多いので、人込みを避ける、マスクをする、など再発防止や、新たな病気にかからないようにしてあげるように気を使いたいところです。
免疫が衰えていると、思わぬ事態になりかねません。
子どもには判断できない事ですので、大人が注意してあげましょう。
さいごに
肺炎と一言で言っても、種類はひとつではないのですね。
いくら注意深く見ていても、自分では判断できない場合がほとんどですので、怪しいと思ったら悪化する前に病院へ連れて行ってあげてください。
私も先日息子が3日ほど39度の高熱を出してしまいました。
ちょうど休日が重なっていた時だったので解熱剤で様子を見ながら、平日まで待ったのです。
病院でその話をしていると、薬を飲んでも2日で熱が下がらなかったら一度「必ず」来てください!と念を押されてしまいました。
その後はすぐに熱も下がり快復しましたが、どんな時も単なる風邪だと自己判断してはいけないのだと改めて実感しました。
子どもの病気は大人しか守れません。
「こんなくらい・・」と過信せず、たとえ大袈裟でも、万が一を想定し早めに受診するくらいがベストなのかもしれません。