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アニサキス症の症状とは!放置しても大丈夫?病院での治療法は?

雑学

アニサキスという寄生虫の幼虫が人体に入り、食中毒を起こしてしまうアニサキス症

魚介類の内臓(とくにサバ)に寄生していることが多く、生で食べるお刺身などはリスクが高くなってしまいます。

とは言え、生の魚介類を一切食べない…というのは、大人にとっても子供にとっても酷な話です。

気をつけていても何らかの症状が出た場合は、疑ってみる必要があります。

ここでは、アニサキス症の症状についてまとめています。

また、感染が疑われる場合は病院に行くべきなのか、放置しても大丈夫なのか、どんな治療法があるのかなど、アニサキス症の基本についてお伝えしていきます。

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アニサキス症の症状とは

まずは、とにかく気になるアニサキスの症状について見ていきましょう。

代表的なものをいくつか挙げていきます。

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  • 激しい腹痛
  • 嘔吐
  • 吐き気
  • じんましん
  • お腹が張る(感覚)
  • 湿疹・かゆみ
  • アナフィラキシーショック

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とくに激しい腹痛・嘔吐(吐き気)は、アニサキスの代名詞と言っても良いくらいの代表的な症状です。

早ければ食後3~4時間すると違和感や症状を感じはじめ、平均5~6時間ほどではっきりと症状が出てきます。

これらは胃アニサキス症と呼ばれていて、とても我慢できる痛みではないと言われています。

まれに半日~1週間程度の潜伏期間がある場合もありますが、この場合はアニサキスが腸にいる場合がほとんどで、腸アニサキス症と呼ばれています。

一般的には胃アニサキス症の場合が多いです。

 

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アニサキス症の症状が出ても放置で大丈夫?病院に行くべき?

アニサキスの症状が出た場合、放置しても大丈夫なのでしょうか?

答えはNOです。

症状が出ていなかったり気にならないほどの軽度である場合は、自然と1週間を過ぎたころにアニサキスが排出されることも多いですが、そもそも症状が出た場合には、放置して我慢できるようなものではない場合がほとんどです。

痛み止めなどで痛みそのものが緩和できても、全ての症状を放置しておくことは難しいのです。

幼虫であれば数日以内に死滅し、残された傷が治癒すれば問題ないのですが、その傷が思ったより重症であるケースもあり得ます。

アニサキスは胃や腸の壁を食い破ろうとする寄生虫ですので、体内に取り込んでしまった以上、症状が出ない…すごく軽いということのほうが珍しいのですね。

またアナフィラキシーショックのような症状が出る場合もあるため、侮るわけにはいきません。

明らかにアニサキスと思われるような症状が出ている場合や、心当たりがある場合だけでなく、症状が落ち着いた場合にも一度医療機関を受診しておくことをおすすめします。

体内で死んでしまったアニサキスは自然と排出されますし、とくに影響もありませんが、すでにできてしまった傷などは、後々悪化してしまうケースも多いそうですよ。

 

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アニサキス症の治療方法は?

ではそんなアニサキス症になってしまった場合、いったい治療法にはどんなものがあるのでしょうか?

 

胃アニサキス症の場合

最も一般的な方法は、簡単な手術によるものです。

手術というと大げさに聞こえるかもしれませんが、内視鏡で胃の中を見ながらアニサキスをつまみ出すという方法です。

数十分~1時間ほどで終わりますし、特段命の危険もない手術ですから、入院せず当日帰宅することも可能だそうです。

 

腸アニサキス症の場合

これが腸アニサキス症(腸にアニサキスが寄生してしまうもの)の場合はとても厄介で、アニサキスをつまみ出すことができません。

ですので、痛みをおさえる鎮痛剤や、食事が困難なため点滴などの処置をしながら、アニサキスが死んで排出されるのを待つしかないのですね。

いわゆる対処療法しか手立てがないということです。

さらに腸管から出てしまっている場合には、メベンダゾールというアニサキスを殺す薬を服用する必要があるそうです。

 

アニサキスの予防方法は?

アニサキスについて必ず知っておいて欲しいのが予防方法です。

アニサキスは魚介類のほとんどに寄生している可能性があると言いましたが、肉眼で確認できる場合とそうでない場合があります。

肉眼で確認できない場合に生きたまま体内に取り入れてしまうという点と、薬味や醤油などでは殺菌効果が全く不十分であるというのが怖いですね。

もし肉眼で見える状態であったとしても、一つ一つ確認して口に入れる…という人も少ないでしょうから。

アニサキスの予防方法は細かく挙げるといくつかありますが、より確実なのは下の2つです。

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  • 加熱処理
  • 冷凍処理

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熱や寒さにめっぽう弱いアニサキスは、このいずれかによって死滅します。

 

生の魚介類を食べる場合

もしどうしても生で食べたい場合には、できるだけお刺身などを薄く切ることもポイントです。

もしくは、細かく切れ目を入れるというのも有効です。

細かく包丁を入れることで、出来るだけ見た目にアニサキス(幼虫)を発見しやすくなりますので。

しかし、やはりどうあっても確実なのは加熱もしくは冷凍なので、とくにお子さんに与える場合には、どちらかの処理をしておくと安全でしょう。

生のお刺身などを一度冷凍し、解凍していただく…というのもリスク回避につながります。

 

養殖の魚には存在しない?

一説に「養殖の魚にはアニサキスは存在しない」とありますが、養殖でもアニサキスが寄生していないとは限りません。

多少養殖の方が少ないかも…という程度だとか。

天然・養殖に関わらず、生には注意ということですね。

治療法より予防法のほうが重要ですから、ぜひ覚えておいてくださいね!

 

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アニサキス症は年々増加?!

いかがでしたか?

アニサキス症はここ数年、ものすごい勢いで増えているそうです。

一説では、海水の質や温度変化によるものが大きいとも言われていますが、生で魚を食べる文化のある日本では軽視することができませんね。

いくら命の危険がないとはいえ、激しい腹痛や嘔吐といったアニサキスの症状が見られる場合は、一度病院に行ってくださいね。

また深夜の発症率が高いそうなので、朝まで我慢せずに救急へかかることをおすすめします。

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