新年の幸福や、健康への祈り・願いを込めた鏡餅をいただく鏡開き。
神さまから福を分けていただく、という意味のこもった大切な行事です。
なのに!
そのせっかくの鏡餅がカビていてガッカリ・・・・。
そんな経験をしたことがある方は多いのではないでしょうか?
神さまにお供えした鏡餅は、食べてこそ!の縁起もの。
どうせなら、家族みんなでおいしくいただきたいものですよね。
ここでは、鏡餅のカビ防止方法(対策)、
また、すでにカビてしまった鏡餅のカビの取り方・安全な食べ方も紹介していきます。
鏡餅 カビないよう防止する方法・対策とは!
おいしく食べるためにも絶対に予防したいカビ。
カビの防止にはアルコールによる殺菌が効果的だと言われています。
ですが、ここでポイントがひとつ。
お酒は独特の匂いや味があるものなので、お子さんも口にする鏡餅にはちょっと気になる・・・。
でも大丈夫(*^^)v
そんな時には、『焼酎』です!
焼酎には、『甲類』と『乙類』の2種類があるのはご存知ですか?
カビ防止用に匂いや味を残さないのは『甲類』がおすすめです。
乙類のものは、甲類より風味が強いため、鏡餅のカビ防止には甲類の方が適していると言えるのです。
焼酎のボトルやラベルには必ずどちらかが記載されているので、お買い物のときにはチェックをお忘れなく!
さて、焼酎を用意した後はそれをお餅に塗っていきます。
この時にはハケが便利。
ハケは100円ショップにも売っていますので、たっぷりと焼酎をつけてまんべんなく塗りましょう。
重ね塗りをするとより効果も高まります。
それでもやっぱりお酒は苦手・・・という方にはもうひとつの方法もあります。
鏡餅に生える青カビは、湿気を好み風通しのよくない場所に発生します。
なので、少しでも風通しをよくするのが効果的。
そこで利用できるのが、割りばしなんです。
お餅の下、お餅とお餅の間に割りばしを置きます。
これは、お餅が重なる部分の風通しをよくするのが目的です。
この時、お餅の直系より割りばしを短くして置くことで、見た目も気にならないと思いますのでぜひ試してみてください。
焼酎をたっぷり塗って割りばしを置く、ダブル使いならより効果的ですね。
鏡餅 カビが生えてしまった場合の取り方は?
カビの部分を必死で削りとる・・・これって、鏡餅あるあるのひとつですよね。
昔の我が家では、カピカピに乾燥した鏡餅のカビを一生懸命包丁で削っていたのを思い出しますが、
乾燥して固くなった鏡餅を”水につけてやわらかくしてから削る”という方法をされている方も多いですね。
そこで、現代の私たちにとっても便利な方法が、レンジでチン!
カビの生えたお餅をラップで包み、レンジで30秒ほどチンするだけ。
これでやわらかくなったカビの部分を削ると簡単~!
レンジさまさまですね。
ここで注意したいのがレンジを使う時間。
あくまで表面をやわらかくしてカビを削るのが目的なので、あまり時間を長くしないように要注意!
カビが生えてしまった鏡餅 安全な食べ方は?
いくら生えたカビを取り除いたとはいえ、やっぱり気になるのが正直な気持ち・・・。
より安全に食べたいものですよね。
鏡餅に生えるカビは、大量に食べるのでなければ害はないとも言われていますが、せっかくの健康を願う鏡餅を食べるのに、万が一でもお腹を壊すようでは困ります。
そこで気をつけたいのが、カビを削るときは必ず深めに削ること。
表面を削っても、中には目に見えない胞子(ほうし)が潜んでいるとも言われています。
鏡餅を食べることは、お餅を食べるのではなく縁起をいただく、という気持ちで、思いきりよくガンガン削って食べましょう。
さいごに
新年への祈りや願いがつまった鏡餅、自宅にあるもので簡単にカビの予防ができるので、ちょっとの手間をかけて最後まで楽しめるのなら嬉しいですよね。
お供えをした鏡餅には神さまの力が宿っていると言われています。
ちょっとした工夫で、家族みんなでおいしく、感謝してお餅をいただきましょう。