11月が終わりカレンダーをめくると、私が一番最初に見てしまうのは12月24.25日。
クリスマスですね♪
しかし、ちょっと前を見ると「冬至」と書かれています。
毎年12月22日あたりに『冬至』の日がありますが、「どういう日なの?」の聞かれると答えるのが難しい。。。
そんな人も意外と多いものです。
ここではそんな「冬至」について、その意味や由来、どんな風習があるのか、また各地で行われるお祭りについて紹介していきます。
冬至とは!その意味や由来を解説
中国の思想に基づいて考えると、一日の昼の時間は陽、夜の時間は陰となります。
一年間のあいだで一番昼の時間が短くなり、夜が長くなる。
「日短きこと至(きわま)る」と言う意味で、この日のことを『冬至』と名づけました。
「冬至は陰の極点」となることから、昔の人は『冬至』は生命の終わる時期だと考えたようです。
そのため、『冬至』には、無病息災を願うための風習があります。
また、『冬至』の日以降は陽の時間は伸びてきます。
その様子を人々は【太陽が復活する】と表現し、『冬至』を「一陽来復(いちようらいふく)」もしくは「一陽嘉節(いちようかせつ)」といいました。
「凶事の後には必ず吉事が回ってくる」という意味で、「一陽来復」という言葉が使われるようになったのですね。
冬至にはどんな風習がある?
冬至風呂(ゆず風呂)に入る
なぜ柚子???
冬至(とうじ)に湯治(とうぢ)をかけて、冬至には柚子風呂に入って病を治そうと考えました。
柚子風呂の効能として、血行促進、風邪予防、冷え性改善、神経痛や腰痛を和らげるなどがあります。
また、ひび、あかぎれにも効くと言われています。
かぼちゃを食べる
これも有名な風習ですね。
収穫して数か月経過したかぼちゃは、実は収穫時期よりも栄養が増しています。
知っていましたか?
かぼちゃの中の水分が減り、熟成され、グンッと栄養価が上がるのです♪
他にも、冬至の行事食としては色んなものがあります。
日本で行われる冬至のお祭りは?
冬至にお祭りが執り行われるところもあります。
奈良県/正暦寺(しょうりゃくじ)【冬至祭(中風封じ祈祷)】
護摩堂で護摩祈祷と同時に中風封じの祈祷を行います。
かぼちゃづくしの精進料理の接待もあります。
東京都/穴八幡神社(あなはちまんぐう)【冬至祭】
江戸元禄時代から伝来する長い伝統、それは「一陽来復」のお守りを出すこと。
このお守りを求めて、北海道や沖縄からも参詣に来られる方もいらっしゃるそうです。
佐賀県/吉野ヶ里歴史公園【冬至祭り】
古代のお祭りをイメージして、地元中学生やボランティアさんが一緒に古代劇をします。
さいごに
『冬至』について、少しわかっていただけましたか?
昔からの風習というのは、知れば知るほど奥が深いものですね。
日が短いことと万物の死を重ねる。
そう考えると恐ろしくもありますが、それゆえに、かぼちゃを食べて英気を養い、柚子風呂に入って体を癒すことを風習としたのでしょうね。
ちなみに、キリストの誕生日と言われている12月25日は、本当のキリストの誕生日ではなく、冬至以降に太陽が復活するということに絡めて、12月25日をキリストの誕生日に決めたという説もあるようですよ。
冬至って、大切な節目の日なんですね。