保育園や幼稚園で溶連菌などのウイルス性の病気が流行すると、次は我が子かも…..と心配になりますよね。
症状や治療法もさることながら、もう一つ気になるのが“出席停止期間について”ではないでしょうか。
お友達にうつすわけにはいかないですし、お仕事をされているお母さんなら、休みがとれるかどうか…というのも気がかりですよね。
保護者として適切な対応をするためにも、出席停止期間や潜伏期間などは知っておく必要があるでしょう。
今回は、溶連菌の出席停止期間やうつる可能性のある期間・潜伏期間についてまとめてみました。
保育園や幼稚園の場合、小学校以上の場合...成人(社会人)の場合など、それぞれ分けて紹介していきます。
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溶連菌に出席停止期間はある?
溶連菌の出席停止期間は、インフルエンザなどのように共通の出席停止期間はありません。
とは言え、年齢や現場ごとの規定があったりするので、ここではあくまで目安と呼ばれるものをご紹介します。
保育園・幼稚園の場合
保育園や幼稚園の場合は、2~3日間であることが多いです。
厚生労働省が定めた規定では「抗菌薬(抗生物質)を飲んだ後、24~48時間経過していること」とありますので、
少なくとも、病院を受診した当日・その後2日は確実に出席停止になりますよね。
その後、医師の許可が必要であったり、園の許可が必要だったりします。
「溶連菌感染症です」と報告した段階で、園側から登園許可についての指示もあるでしょうから、事前に確認しておくと間違いがないでしょう。
小学校以上の場合
小学校以上の場合には、大体2日間になることが多いです。
理由は後述しますが、基本的に病院を受診した日とその次の日で症状がおさまっていれば登校可です。
もちろん症状がおさまらない場合にはこの限りではありませんので、覚えておきましょう。
成人(社会人)の場合
ちなみに社会人の場合には、特別な出席(出社)は定められていません。
だからといって感染を承知の上で、自己判断で出社するというのはあまりにも迷惑極まりない行為とも言えます。
できれば会社と医師ときちんと相談し、療養期間を決めるのがベストですね。
ちなみに、がっつり症状が出ているのに会社の指示で出席…というのも現実問題厳しいですから、優先度的には【医師>会社】となりますので覚えておいてください。
日本の社会の場合はなぜか…この方式がひっくり返ることが多いので…。
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溶連菌!うつる可能性のある期間はどれくらい?
さてそんな溶連菌ですが、特徴的なのが“感染する可能性のある期間”です。
出席停止期間を見て分かるように、期間が短いだけでなく、症状が出ているかどうかがポイントになっているというのも特徴的です。
その理由は溶連菌の特性にあり、なんと抗生物質を飲んで24時間たつとウィルスが居なくなってくれるんです!
ウィルスさえ体からいなくなってしまえば他の人にうつることはありませんから、抗生物質を飲んで24時間経過したうえで、症状が無くなっていれば登園可となるのも頷けますよね。
なので簡単に言ってしまうと、溶連菌が感染する可能性があるのは“発症してから抗生物質を飲んで24時間以内”の間だけということになるんですね。
ちなみに溶連菌は、飛沫感染もしくは経口感染によって広まっていきます。
飛沫感染の場合はマスクなどで防ぎやすくなりますし、経口感染の場合は手洗いやうがいで予防ができます。
もしお子さんや身近な人が感染した場合には、できるだけ徹底するようにしてくださいね。
ちなみにウィルスがいる間に、お子さんがオモチャなんかを口に入れていて、気づかず24時間経過して、油断したときに誰かが触れたり口に入れたりして感染するというケースも多いとのこと。
「24時間経過したら100%感染しない」というわけではないので、現状が回復するまでは注意を怠らないようにしましょう。
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溶連菌の潜伏期間はどれくらい?
最後に、溶連菌の潜伏期間についてチェックしておきましょう。
溶連菌の潜伏期間は2日~5日といわれており、なんとインフルエンザよりも長いのですね。
しかし免疫力が低下している場合にはこの限りではなく、早ければ半日~1日以内に発症するということもあります。
個人差がとても大きく、主に4歳~小中学生くらいまでの年齢の子が多くかかります。
小さな子供やお年寄りなど、免疫力の弱い人ほどかかりやすく、早く発症し、
健康で免疫の強い人ほどかかりにくく、長く潜伏期間があるということを覚えておいてくださいね。
ちなみにこの溶連菌、かかったあとにすぐまた感染するという可能性があります。
なぜかというと、抗生物質が1週間~10日くらい処方されるのですが、症状がおさまると飲むのをやめてしまう人がとても多いんですね。
インフルエンザなどでもそうですが、処方されたものは症状がなくなって元気に登園・登校するようになっても飲みきることが大事です。
そうしなければ、ウィルスがいなくなった体がまた再度感染し、数日間の潜伏期間を経てまた再発…という繰り返しになってしまう恐れがあるということです。
まとめ
溶連菌感染症は感染力が高く、症状は治まりやすいのですが、ぶり返しやすいという厄介な病気です。
とくに免疫力が深く関係していますので、流行していると聞いたら、できる限り予防を徹底することで少しでも感染を防げる可能性が高くなります。
もし流行中に発熱や湿疹などを見つけたら、できるだけ速やかに病院を受診するようにしてくださいね。
ちなみに、溶連菌が流行する時期は1年に2度。
最初は春先~初夏。
2度目は冬。
とは言え、溶連菌だけでなくウィルス性の病気は他にも年中ありますので、最低限の予防(手洗い・うがい)は年中徹底しておきたいところですね。