「妊娠期間には○○を食べると良い」とか、「○○は食べてはいけない」など、いろいろな情報があります。
私も過去3回の妊婦経験の中で、「これはどうなの?良いの?悪いの?」と、いろいろと迷ったものです。
自分一人の体ではない分、気遣いもこれまで以上のものですからね。
妊婦って、今までになかった不調が出てくるにもかかわらず、お薬も極力控えなくてはならなかったりで、精神的にも結構キツイ。
そんな妊婦さんの身体の不調、自然の力を借りて不調を乗り切れたら、それに越したことはありません。
今回は、そんな妊婦さんのお役に立てるに違いない、生姜湯の力をご紹介したいと思います。
生姜湯が妊婦さんにもたらす効果、また妊婦さんが生姜を摂取する際の注意点をまとめました。
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生姜湯は妊婦さんにも良い?その効果は?
生姜にはいろいろな効能があり、
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- 抗酸化作用
- 新陳代謝を高める
- 殺菌効果
- 免疫力向上
- 血流促進[/su_note]
などなど、多岐にわたります。
生姜の辛味成分であるジンゲロールや、ジンゲロールに熱を加えたり乾燥させることで発生するショウガオールという成分が、これらの働きをしてくれます。
詳しくはこちらで紹介しています。
>生姜湯の効果!肌に良いって本当?便秘への効果&美味しい作り方も
>生姜湯の効果!風邪・喉の痛みや咳への効果と飲むタイミングも紹介
こんな様々な効果が期待できる生姜には、妊婦さん特有の不調を助ける効果もたくさんあります。
つわり
つわりは神経伝達物質のセロトニンが分泌されすぎることから起こると考えられていて、生姜のジンゲロールは、その出過ぎたセロトニンの分泌を抑えてくれます。
その効果は、「生姜湯を飲んで30分後にはつわりが軽くなる」ほどだと言います。
さらに、胃腸を刺激し食欲を促進してくれるので、食欲の出ないつわりの時期の力になってくれることでしょう。
このジンゲロールは、生の生姜に多く含まれています。
生姜湯に入れる直前にすりおろし、お湯の温度も熱すぎない方が、つわりの軽減効果を得られると言えるでしょう。
ホルモンバランスの改善
上で紹介したセロトニン、分泌され過ぎると「つわり」を引き起こす、憎き敵!と思われたかもしれませんが、
実は【セロトニン=幸せホルモン】とも呼ばれていて、不足すると「うつ」などのように気持ちが落ち込んだり、日中の眠気を起こす傾向があります。
つまり分泌され過ぎは困るけれど、足りなくなっても問題があるわけです。
妊娠期間中や産後、気持ちが落ち込むという方が多くいるのは、ホルモンのバランスが崩れているからだと考えられていて、そんな時はセロトニンも不足している状態。
そして、セロトニン不足は身体の冷えと大きく関係しています。
セロトニンの95%は腸で作られていて、セロトニンの分泌を増やすには、おなかを温めることが重要です。
ここでまたまた生姜の登場。
生姜の成分ショウガオールには血流を促進し、おなかの中から温める効果があります。
このショウガオールは、100度以下で温めたり乾燥させたりした生姜の中に多く含まれるので、レンジで温めるなどした生姜を使うことが重要です。
市販の粉末生姜でも、ショウガオールを多く含むとされるものを使うと手軽で良いですね。
同じセロトニンに対する作用でも、増やすのか減らすのかで、【効果のある生姜の成分が違ってくる=生姜の使い方が違ってくる】ので注意してください。
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- つわりの時は、生の生姜に多く含まれる「ジンゲロール」の効果を利用する!
- うつ症状(ホルモンバランスの崩れ)には、乾燥生姜などに多く含まれる「ショウガオール」の効果を利用する!
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冷え&むくみ
その他、妊婦さんの不調で多いのが、冷えやむくみ。
お腹が大きくなるにつれ圧迫される太ももの付け根、足が冷えたりむくんだりするのは仕方がないとはいえ辛いものです。
そんな時に役立ってくれるのが、またまた生姜!!
温めた生姜(乾燥生姜など)には、体全体の血行を促進する作用があり、冷えを解消し、脂肪や糖の代謝を助ける作用もあり、太り過ぎにも効果を発揮してくれます。
妊婦さんの体重管理は、食べないわけにも、激しい運動をするわけにもいかず、なかなか気を使いますよね。
生姜の脂肪燃焼効果をうまく活用して、上手に体重管理に役立ててくださいね。
ちなみに、生の生姜には、末端部分の血行を促進する作用があります。
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生姜湯は妊婦さんの風邪にもオススメ!
生の生姜に多く含まれるジンゲロールという成分は、末端部分の血管を拡張させるため、発汗を伴って体から余計な熱を外に出します。
風邪のひき始めや熱がある時には、この解熱作用がとても力を発揮します。
さらに免疫細胞である白血球を増やし、風邪のウイルスなどを倒してくれる殺菌作用もあるので、風邪の予防にもなります。
ただ、末端が冷える場合には効果的ですが、身体が芯から冷えるような時には逆効果なので注意が必要です。
逆に、乾燥生姜などに多く含まれるショウガオールは、胃腸の壁を直接刺激して血流を高めることから、身体の内側から温めてくれます。
身体の芯から冷えている時は、こちらの方がオススメと言えるでしょう。
ショウガオールには他にも、抗炎症作用、脂肪・糖の代謝を促進する効果があります。
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妊婦さんが生姜を摂取する際の注意点
生姜は、ジンゲロールによる胃腸の動きを活発化させる働きと、ショウガオールの体の中から血流を促進させる効果から、
腸全体を活性化し、腸の蠕動(ぜんどう)運動が促進されて便秘を解消させます。
しかし摂り過ぎると、この作用がゆえに、腹痛、下痢、おなかの張りを起こさせ、流産に至ってしまう場合もあるそうです。
妊婦さんの悩みの1つである便秘の解消には役立ってほしいけれど、大切な赤ちゃんにまで影響があってはいけません。
そして、つわりに効果があるとした生の生姜に含まれるジンゲロールには体を冷やす効果もあるので、摂り過ぎには十分注意してください。
ジンゲロールとショウガオールを上手に使い分けて♪
生姜湯の効果ということで書き初めましたが、ぜひ乾燥生姜の魅力も伝えたくて長文になってしまいました(笑)
私も最近までは「生姜の効果」とひとくくりで考えていたのですが、
実は生の生姜(ジンゲロール)と乾燥生姜など(ショウガオール)には、体を冷やすor温めるなど、全く逆の効果があったり、
他にもそれぞれにそれぞれの効果があることを学び、使い分けが必要なことを知りました。
ですので、この2つの成分をぜひ上手に活用してくださいね。
また、妊婦という状態は、身体に大きな変化のある時期であり、いつもとは全く違います。
生姜湯や生姜を大量に摂取しても今までは大丈夫だった方でも、少しでも不調や違和感を覚える場合はすぐに控えましょうね。
つわりが酷いと、果てしなく長い妊婦期間のように感じますが、終えてみると良い思い出になりますよ♪
自分の体と相談しながら、上手に生姜や生姜湯を活用して、大切にされてくださいね(*˘︶˘*).。.:*♡
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