お正月のお飾りの定番、鏡餅。
毎年なんとなく飾っている鏡餅ですが・・・
お餅はなんとなく縁起物ということはわかるのですが、よくよく考えると上に乗ってる”みかん”。
謎ですよね!
ここでは、鏡餅の上の”みかん”についての「なぜ?」を解説していきます。
現代の暮らしの中にいる私たちには、古くから伝わる風習や決まりごとの中には疑問やなぞがいっぱいですね。
鏡餅の上の”みかん”実は”みかん”ではありません!
2段に重ねた鏡餅のてっぺんに乗ったみかん。
頭の中にこんなイメージが浮かんでますね。
この頂上に君臨する”みかん”。
実は本当は”みかん”ではなくて、橙(だいだい)と呼ばれる別の果実なんですよ!
ご存知でしたか?
いつも食べる”みかん”とは別物だったということを。
ご存知の通り、現代ではみかんが一般的な果物のために、鏡餅にもみかんが代用される場合がありますが、もともとの始まりは橙(だいだい)を飾っていました。
じゃぁ、その橙、みかんとは何が違うのでしょう?
みかん
お馴染み、日本の代表的な果物ですね。
見た目、皮が比較的ツルッとしていて、薄く、手でも簡単に向けますね。
甘くておいしい橙色の果物で、「コタツとみかん」の言葉にもあるように、冬によく食べられる人気の果物です。
橙(だいだい)
みかんと同じく、ミカン科の植物とその果実。
ヨーロッパではビターオレンジとも呼ばれるように、すっぱくて苦みがあるために、そのまま食べるのには適しません。
見た目のみかんに比べて、表面にゴツゴツ感があり、皮も厚め。
橙はポン酢の原料としても使われています。
みかんと橙!決定的な違い
二つの違いがわかったところで、鏡餅にとって意味のある大きな違いがもうひとつ。
みかんと決定的に違うのは、「橙は冬が過ぎても果実が木から落ちない」ということ。
そのまま放置しておくと、冬になって橙色になった果実が春とともに緑っぽくなり、2~3年は枝についているそうです。
なんとも生命力を感じますよね。
ということで、なんとなくわかってきましたね♪
鏡餅に橙が乗っている理由が・・・
鏡餅に橙が乗っている理由・意味とは!
みかんと橙の違いは分かりましたか?
それでは、どうして鏡餅には橙が乗っているのでしょうか。
それには、先ほどお話しした、みかんとの決定的な違いでもある、果実が大きくなっても木から落ちないということが関係しています。
昔の人は、代々家が続いて大きく栄えることを願って、橙を飾るようになったと言われているのです。
また、橙(だいだい)と代々(だいだい)をかけての祈りをこめたものだという説もあるようです。
なんとなく鏡餅の上の乗せていた”みかん”(橙)に、こんなに願いや祈りがこめられていたのですね。
すぐに影響を受ける私は、今年の鏡餅には、みかんではなく、橙を飾るぞ!と心に決めました(笑)。
みかん(橙)は葉っぱつきじゃないとダメなの?なぜ?
鏡餅の上のみかんや橙。
いつも私たちがおいしく食べているものとは違って葉っぱがついていますよね。
さて、それはなぜでしょう。
青い実が冬になって橙色に熟したあとも、落ちずに枝についたままの姿に、家系代々の長寿や繁栄の願いや祈りをこめて飾る橙(みかん)。
葉っぱがついたその姿に、枝についたままのみかんを重ね合わせていると言われています。
もしも手に入るようであれば、ぜひ昔から続いてきたステキな風習を思って、葉っぱのついた橙がオススメです。
さいごに
鏡餅とみかん(橙)の、なぜ?どうして?に少しはお役にたてたでしょうか。
最近では、スーパーやコンビニにもお手軽に飾ることができる鏡餅がたくさん販売されています。
一人暮らしや、それぞれのお部屋にも飾ることができるような、小さなかわいいサイズのものや、プラスチック製の気軽に飾れるものまでと種類もさまざまです。
たくさんの願いや祈りをこめた鏡餅。
正しい意味を理解して、自分の暮らしに合わせて手軽に自分らしく飾ってみましょう。
鏡餅を飾ることには、無事に1年を過ごすことができた感謝の気持ちと、これから始まる新しい1年の幸せを願う祈りの気持ちがこめられています。
古くから言い伝えられている正しい意味を理解して、心をこめて飾りましょうね。
可能な方はぜひ、みかんではなく橙を♪