1947年に第1回大会が開催された福岡国際マラソン。今年2021年の第75回開催をもって、その長い歴史に幕を下ろします。
そんな最後の福岡国際マラソンを注目している方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、
・福岡国際マラソン2021の注目選手は?
・福岡国際マラソン2021のスタート場所とコース
・福岡国際マラソン2021のオススメ応援場所
・福岡国際マラソン2021の今までの感動ドラマ
をご紹介していきます。
福岡国際マラソン2021はいつ?開催日時とスタート時間
開催日は例年、12月の第1週目の日曜日となっています。最後の開催となる今回も例年と違わず第1週目の日曜日に行われます。
開催時間:12時10分~
福岡国際マラソン2021の注目選手は?
今回、国内招待選手は10名発表されています。その中でも特に注目の選手を2名、ご紹介します。
設楽悠太(東海大学卒/Honda所属)
元日本記録保持者の設楽悠太選手は、オーストラリアで行われた2019年のゴールドコーストマラソンで、大会新記録の2:07:5で優勝している実力者です。
2021年11月に行われた東日本実業団対抗駅伝では、最終7区間を担っていました。しかし、ラスト1キロ付近で惜しくも富士通にトップを奪われ、所属するホンダの最終結果は2位に終わりました。
実力は十分ながら、今回はそのリベンジにも燃えており、期待大の注目選手と言えます。実際のインタビューでも「次の福岡国際ではアピールできるように」と意気込みを語っています。参加選手の中でも特に、福岡国際マラソンに懸けている思いが強い選手といえます。
ニューイヤー駅伝でも期待の選手です。
大塚祥平(駒沢大学卒/九電工所属)
東京五輪代表補欠の大塚祥平選手は、2020年の第74回福岡国際マラソンで序盤に転倒するアクシデントがありましたが、左膝を負傷しながら終盤の必死に追い上げをみせた選手です。結果は2位でタイムは2:07:38でした。これは自己記録を大きく更新する記録です。
アクシデントにも負けない不屈の精神を持った選手だと言えますね。
また、日本陸上競技連盟の副会長である瀬古利彦氏は、細谷恭平選手(中央学院大卒/黒崎播磨所属)に期待を持った発言をしています。彼もまた注目の若手選手ですね。
福岡国際マラソンは、来年行われる2022年世界選手権代表選考会を兼ねています。それだけに、出場を懸けた熱い戦いが繰り広げられるでしょう。そんな選手たちの姿をぜひ沿道で応援しましょう。
福岡国際マラソン2021のスタート場所とコース
・平和台陸上競技場~福岡市西南部周回~香椎折り返し(折り返し点:ハローワーク東福岡)
スタート地点は、平和台陸上競技場です。そこから香椎で折り返し、スタートと同じく平和台陸上競技場でゴールとなります。
福岡国際マラソン2021のオススメ応援場所
マラソン競技のベストな応援ポジションは流動的で読みづらいですね。実際、選手のコンディションや当日の気候など、その日、その時間までわかりません。
そのため、スタートとゴール地点となっている競技場で応援するのが一番ベターであると言えるでしょう。選手同士の駆け引きやラストスパートのデッドヒートを見ることができる可能性が1番高いと言われています。競技場で国内トップ選手たちのゴール姿もぜひ目に焼き付けたいですね。
また、例年人気なのは、筥崎宮周辺、折り返し地点、九大伊都キャンパスあたりの40km周辺などです。
当日は交通規制もされるため、安全な場所を確保して応援しましょう。
福岡国際マラソン2021の今までの感動ドラマ
1967年大会〈クレイトン〉
1967年の第21回福岡国際マラソンで、その当時は無名だった「デレク・クレイトン」(オーストラリア)。クレイトン選手は世界初の2:10:00の壁を破りました。
記録は2:9:36。当時の世界記録であった2:12:11を大幅に更新したことは、福岡国際マラソン史に残る偉業でした。
2016年大会〈川内優輝〉
市民ランナーとして有名となった川内優輝選手。マラソンに詳しくない人も知っているのではないでしょうか。
彼は大会まで1ヶ月を切った時期に11月中旬に右ふくらはぎを痛め、また、前日の最終調整では左足首を捻挫してしまうという最悪のコンディションで試合に臨むことになりました。
そんな中で行われたレースでしたが、結果は3位。タイムは2:9:11でなんと日本人トップの成績でした。
彼の強靭な精神力や走り切った後にみせた男泣きに胸を打たれた方も多いでしょう。
最後に
世界陸連からは最高位の「ゴールドラベル大会」にも認定されている福岡国際マラソン。今年でその長い歴史に幕を閉じます。
今回は新型コロナウイルスの影響により、国内選手のみで争うことになりましたが、きっと人々の記憶に残る勝負を見ることができるでしょう。