ある日、口の中に違和感を感じ…鏡で確認すると…
頬の裏側に当たる部分に、黒くプックリとした血豆ができていた!!
「え?なにコレ?病気?」
私の場合は、まずこう思いました。
初めてであれば当然驚きますし、あまりに突然のことで不安だし焦ってしまいますよね。
ここでは、口の中に突然血豆ができた原因から、治し方や対処法・病院の受診について、経験を踏まえてまとめてみました。
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口の中に血豆が!原因はなに?
まずは口の中に血豆ができる原因について見ていきましょう。
さまざまな原因があるのですが、血豆の原因は大きく分けると3つに分類することができます。
それぞれ詳しく解説していきますので、どれが自分に当てはまるかチェックしながら見ていきましょう。
《原因その①:物理的な原因》
まずは口の中に血豆ができる原因のほとんどを締める物理的な原因です。
代表的なものからいくつか見ていきましょう。
口の中を噛んでしまう
最も多いのが、口の中や舌を噛んでしまったことで血豆ができるという現象です。
おそらく自覚症状があると思いますので、「そういえばこの間思いっきり噛んでしまった」というような心当たりがあればおそらく噛んでしまったことが原因でしょう。
とくに理由もないのに口の中を噛むという現象自体は、過度のストレスや疲労・かみ合わせ・胃腸の不調・頬のたるみなどが原因とされています。
矯正器具などが当たる
歯並びの矯正器具や、歯ブラシ・つまようじなどで口の中に傷がつくことによって血豆ができる場合もあります。
直接的に傷つけてしまうので、血豆ができる前に口内炎ができてしまう場合もあります。
血豆ができる前ってどういうこと?という人のために、あとで口内炎から血豆になるメカニズムについても簡単に説明しておきますね。
歯の治療後に傷ついてしまう
歯の治療中のささいな傷や、かぶせ物などが取れてとがってしまった歯などによって血豆ができてしまうという場合もあります。
麻酔や親知らずが関係している場合はとくに分かりやすいですね。
そのときはなんともなくても、後から血豆になることもあるので、歯の治療後に分かったという場合には可能性を考えてみてください。
口内炎から血豆ができる
さて先ほども触れましたが、口内炎からなぜ血豆になるのかを簡単に説明していきましょう。
そもそも口内炎自体が血豆ができる原因と類似しているのもありますが、
口内炎になっているときには、口の中が弱っているので血豆ができやすくなってしまうのですね。
そのため口内炎にすでになっているところから、血豆に発展して驚くというパターンも多いようです。
また血豆が治ってきたと思ったら口内炎になるというパターンもあるので、覚えておいてくださいね。
歯ぎしりの影響
無意識の場合も多いですが、寝ている間に歯ぎしりをしていて血豆ができてしまうという人もいます。
寝起きに歯が痛かったり舌を噛んだような感覚があったり、周りの人に「歯ぎしりをしている」といわれた場合には注意が必要です。
《原因その②:ビタミンの不足》
内側の原因として多いのがビタミンの不足です。
とくにビタミンCの摂取量は重要で、ビタミンが不足するだけで免疫力が低下して、血豆が非常にできやすくなります。
のちほどどんなビタミンが必要で、何を食べれば良いのかも説明しておきますので、あわせてチェックしてください。
ストレスや体調不良でもできやすくなりますよ。
私の場合は、完全にこのパターンでした。
恐らく、このページたどり着いた多くの方がこのパターンが多いかと思われます。
口内炎が出来ていたわけでもなく、物理的な要因に心当たりもなく、本当に突然現れた場合はこのケースが多いでしょう。
そして、この場合は心配しなくても短期間で自然に治癒していきます。
私の場合は、半日程度で血豆は勝手に潰れ、違和感も解消!
跡は少し残るものの、これも2日程度で完治しました。
《原因その③:重大な疾患など》
これが一番気になるところではあるでしょうが、この場合は、ただの血豆ではない可能性もあります。
主に考えられる疾患などは5つありますので、それぞれ念のために知っておいてください。
悪性腫瘍
血豆というより血の塊に近いような気がしたら、悪性腫瘍の可能性が見逃せません。
悪性腫瘍の場合は刺激してはいけないので、つぶすのは絶対ダメですし、できるだけ患部に触れないようにしておきましょう。
対処法は後述しています。
血管腫
粘膜の下に、青や紫に近いような血豆ができていたら、この血管腫である可能性があります。
名前のとおり血管が腫れてしまっている状態で、ぶよぶよと腫れぼったい感じがあります。
血豆とほぼ変わらずそんなに心配することはありませんが、あまり頻繁にできるようであれば少々心配する必要があるのでしょう。
特発性血小板減少性紫斑病
難しそうに見えますが簡単に説明してしまうと、血小板が減少して出血しやすくなったり、血が止まらなくなってしまう病気です。
男性より女性のほうが発症しやすく、子供がよく発症する急性のもの(半年程度で治る)と、大人がよく発症する慢性のもの(半年以上続く)があります。
前者の場合はそこまで心配する必要がありませんが、後者の場合はきちんと治療しないと大きな事故などの際に命取りになってしまいます。
口の中の血豆はこの病気を診断するうえで重視されることもあるので、血豆の様子をしっかり確認しておきましょう。
対処法は後述しています。
色素沈着
ふくらみが無いような場合には、ただの色素沈着である可能性もあります。
非常に黒に近い、もしくはそれに準ずる色になることが多く、ほくろと同じようなものだと考えて良いでしょう。
この場合は治す必要もないので、放っておいても大丈夫ですよ。
再生不良性貧血
これは血液の中の血小板や白血球・赤血球・リンパ球などが減少してしまい、血液が作られなくなってしまう厚生労働省指定の難病のひとつです。
軽度で済む場合もあれば、持病として長く治療が必要なものまでさまざまです。
後天性のものが多く、放射能や薬の副作用以外の原因ははっきりしていません。
血液のはたらきが悪く、量も少ないので、感染症にかかりやすかったり、めまいや動悸・息切れが頻繁だったり、血がなかなか止まらなかったりします。
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口の中の血豆!治し方(対処法)は?
続いて、口の中の血豆を治す方法や対処法について見ていきましょう。
原因が実にさまざまなので、原因ごとに解説していきますね。
口の中を噛んでしまう
口の中を噛んでしまう場合には、かみ合わせや顎関節症など口周りの異常がないかをチェックしておくことや、ゆっくりと食事をすることが大切です。
他にもストレスの軽減や胃腸を整える・頬のリフトアップなどで改善されることもあります。
強制器具などが当たる
強制器具や歯ブラシなどの外傷に近い原因については、その要因を排除してしまうのが手っ取り早いです。
しかし使う必要はあるでしょうから、方法を変えてみたり、歯医者さんに相談するのがオススメです。
歯の治療後に傷ついてしまう
歯の治療後にできる血豆に関しては、かかりつけの歯医者さんにまず相談してみてください。
とくに麻酔や歯がとがっている場合などに関しては、問題なければ量を減らしてもらう・削ってもらうなどで対処できる可能性が高いですよ。
口内炎から血豆ができる
口内炎と血豆の関係性はさきほど説明していきましたが、原因も類似していることがお分かりいただけたでしょうか。
この場合には口内炎を治すのが先決なので、口内炎パッチや塗り薬・刺激しないことなどが有効です。
歯ぎしりの影響
歯ぎしりが原因の場合、マウスピースの着用がおすすめです。
歯ぎしりは無意識にしてしまう人が多く、歯や血豆だけではなく、かみ合わせや顎(あご)に影響してしまうことが多いので、ぜひ治しておきたいですね。
ビタミン不足
上でもお話ししましたが、放っておいてもすぐに自然に治癒します。
ただ、生活習慣を改善していかないと、今後も頻繁に現れることになるので、工夫してみてください。
口の中の血豆には、ビタミンCやビタミンB2・ビタミンEなどが有効です。
野菜や果物、青魚、卵などがおすすめですよ。
食事での摂取が難しい場合には、サプリメントなどで補助してあげると良いですね!
疾患
疾患の場合には、放っておくと危険な可能性が非常に高いです。
きちんと原因を把握して、しっかり治療していきましょう。
病院の受診に関して、次の章で解説していきます。
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口の中の血豆!病院に行くなら何科?
しっかり治療しようといわれても、血豆で病院って何科に行けば良いの?
そもそも血豆で病院って恥ずかしい…という人のために、病院に行く基準と、何科を受診したら良いかをお伝えしておきますね。
《病院に行く基準》
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- 1週間以上治らない場合
- 頻繁に出来ては治るを繰り返すとき
- 上記の原因に一切心当たりがないとき
- 痛みがひどいとき[/su_note]
《何科を受診する?》
基本的にはかかりつけがあれば、そちらを優先して貰うのが良いですが、そういった病院がない場合には“口腔外科”を受診しましょう。
口腔科が併設されている歯科があれば尚良いですね。
最近の歯医者さんは、診療科目に口腔外科を提示しているところも多いので、近場で調べてみてくださいね!
血豆を自分で潰さないこと
血豆は基本的に放っておけば自然に治りますが、なかなか治らなかったり、痛みや腫れがひどければ病院に行ったほうが良いでしょう。
レーザー治療や塗り薬などですぐに楽になる場合がほとんどです。
私もプックリとした違和感(見た目も)が気持ち悪かったので、潰したい衝動にかられましたが、
やはり自分でつぶしたり、必要以上にさわったりするのは、跡が残ったり長引いたりするのでオススメできません。
できるだけ清潔に保って放置し、早く治してしまう方が良いですね。