北海道の冬の風物詩となった層雲峡温泉氷瀑まつり。
あたり一面氷の世界と化す幻想的な風景は、日本中北海道でなければ味わえないでしょう。
例年1万6千人もの人が訪れる魅力的なイベントの全容をご紹介していきます。
層雲峡温泉氷瀑まつり2022ってなに?今回の見所は?
層雲峡温泉氷瀑まつりは北海道の3大雪まつりの一つで、北海道民では知らない人はいないほどの一大イベントとなっています。
札幌雪まつりはどちらかというと観光客が多く、地元の人は人混みを避けて行かない傾向にありますが、層雲峡温泉氷瀑まつりは地元のカップルや家族連れが目立ち、道民に愛されたイベントと言えるでしょう。
イベント自体は1976年から始まり、2022年で47回目となりました。
氷瀑まつりの見所は幻想的なライトアップや花火は勿論ですが、アクティビティが充実していることが挙げられます。
まだ2022年の詳細が出ていませんので、料金や時間などは去年の例を参考にご紹介しますね。
子どもも大興奮!アクティビティ
まず一押しが巨大な氷の滑り台!有料となりますが、子供は大喜びです。実は大人も、この滑り台は結構楽しめますよ。広くて長い氷の滑り台はスピードがつきスリルが生まれます。
2021年の開催では15分500円となっていましたので、ぜひ体験してくださいね。
同じ体験型のアクティビティでアイスクライミングというものもあります。
これは明るい時間帯に開催され、事前予約が必要です。体験に必要なものはレンタルできますので持ち物も特に必要ありません。
2021年は10時〜15時の開催で、体験料はレンタル費込みで5000円でした。
アスレチックなどが大好きなお子様は親御さんと参加されると大いに楽しめそうですね。
大人におすすめ氷の酒場
またしっぽり飲みたい大人の方には、土日限定で開かれる氷の酒場がオススメ。
氷の酒場限定のお酒「神川」や「国土無双」もありますので、お酒に慣れた方でも楽しめるのではないでしょうか。お子様へは「ココアの酒粕」なんていうものもありますので、お酒が飲めない方もご一緒にどうぞ。
車の運転がある方はご遠慮下さいね。
他にもお賽銭が氷のなかで固まっている氷瀑神社や、太鼓などのステージイベント、飲み物や軽食がある暖かいプレハブの売店もあります。
しかし2021年はコロナでステージも売店も中止に。2022年はまだ発表になっていませんが、状況も落ち着いてきましたので、復活してくれるといいですね。
層雲峡温泉氷瀑まつり2022の開催場所は?
氷瀑まつりが開催される層雲峡は、北海道上川郡上川町にあります。
北海道全体でみると中央からやや北東に位置しています。氷瀑まつりが開催される程の豪雪地帯で、石狩川が山を削ってできた渓谷です。
観光には「銀河の滝」や「流星の滝」がお勧めですよ。その流れる大きな滝が冬に凍りつき、氷柱となったものを氷瀑と呼びます。
氷瀑まつりでは滝が凍る様を人工で作り出すというわけです。
車で2時間以内に旭川や北見がありますので、札幌から来られる方は層雲峡で一泊して、帰りに旭山動物園に寄るというのもいいかもしれませんね。
層雲峡温泉氷瀑まつり2022のライトアップ期間は?
会場を7色に彩る層雲峡温泉氷瀑まつりの見所といえるライトアップは、毎日日暮れからイベント終了の21時半まで楽しむことができます。
まだ明るい夕方に入り、ライトアップされる瞬間を見るのも素敵ですね。敢えてその時間を狙い、お連れ様をびっくりさせてはいかがでしょうか?
層雲峡温泉氷瀑まつり2022はいつ?期間は?
2022年の層雲峡温泉氷瀑まつりは1月29日(土)〜3月13日(日)までの約1ヶ月半開催されることが決まりました。
時間は17時〜21時半までとなるようです。2020年より前は14時頃からが主で、午前中から開催している日もありました。
新型ウイルス感染症が爆発的に流行した2020年にイベント自体が2月29日以降中止となり、翌年2021年からは開始時間が17時からに短縮になったのです。
元通りに戻るにはまだ時間がかかるかもしれませんが、2022年もイベントは開催されますので、しっかり1ヶ月半楽しめるといいですね。
ここで注目していただきたいのは、開催日までにかかる準備期間です。
巨大な氷の像やトンネル、足場まで氷でできている層雲峡温泉の氷瀑まつりは、その規模なんと約1万平方メートル!
準備には約2ヶ月かかります。
まず木材で会場一面に骨組みを立て、地下水を汲み上げたものを機械で噴射します。滝の流れを人工的に作り出すのですね。それが気温の低さによってどんどん固まっていくのですから驚きです。
この作業をいく日も繰り返し、イベント開催に至ります。
作業員さん達の労力は想像を超えそうですね。来場客の笑顔の裏にはイベント開催を願い作業に打ち込む作業員さん達の大変な準備期間があるということです。
層雲峡温泉氷瀑まつり2022の入場料は?
氷瀑まつりの入場料は、自然環境保護を目的に『氷瀑まつり協力金』として500円を募っています。500円とはお得ですね。
大変な準備期間からイベントのクオリティを考えると、しっかり入場料をとってもいいように思いますが、これでも値上がりしていて、以前は300円でした。
氷瀑まつりでは滑り台やアイスクライミングなどのアクティビティで有料のものがあります。ぜひそちらも体験して、イベントの維持、自然保護にご協力くださいね。
層雲峡温泉氷瀑まつり2022の駐車場やアクセス情報は?
道央の少し北東よりに位置している層雲峡。道外の方は札幌からの経路を例にすると分かりやすいと思います。新千歳空港から札幌までは快速エアポートで40分ほどですし、空港からレンタカーを借りて、寄り道をしながら行くのもいいですね。
札幌から層雲峡までは車で2時間半から3時間。下道を通ると4時間はかかります。
車の場合、ノンストップでは体力的に厳しいと思いますので、夕方の開催に向けてお昼頃には札幌を出発した方が良さそうです。
氷瀑まつりの会場には200台停められる駐車場がありますので、車で行くのが一番安心ですね。
もし札幌から電車で行くという方は、徒歩の時間も含めて4時間半みておいてください。
まず札幌駅からJRカムイに乗り、1時間25分で旭川に到着します。
そこから道北バス層雲峡・上川線に乗り、約2時間!層雲峡で下車したら会場までは徒歩約10分です。
バスで約2時間は辛いかもしれませんね。
札幌からだとその経路が一番早いですが、もしJR上川駅を利用される方はそこから道北バスに乗るとバスでの移動時間を30分程に短縮できます。
会場となる層雲峡は寒さが非常に厳しいです。イベントを見終わったら車で温まれるよう、車で行くのが一番お勧めですよ。
最後に
層雲峡温泉氷瀑まつりについてお伝えしてきましたが、1番の魅力はやはり圧倒されるほどの巨大な氷瀑です。石狩川の水が流れながら固まる様は体験したことのない異世界のよう。氷の上を歩く感覚は幻想的です。
会場である層雲峡はまさに極寒!イベント中の平均気温は-10℃〜-16℃。中にはイベント当日-20℃になったこともあります。十分すぎるくらい暖かい服装で行きましょう。
また氷で滑らないよう滑り止めがついた靴を履くことも大切です。しっかり対策をして、幻想的な氷の世界を楽しんでくださいね。